研修報告|新規従事者指導支援事業講習会〜前編〜

松屋銀座の「第二回銀座名匠市」には、多くの皆様にお越しいただき、盛況のうちに閉幕いたしました。皆様のご来場にあらためて御礼申し上げます。

会期中、催事主催の伝統的工芸品産業振興協会の事業として、新規従事者対象の講習会が開催されました。大館曲げわっぱの産地から参加したのは、柴田慶信商店と他2社に所属の従事3年以内の職人です。

伝統的工芸品産業振興協会が入る施設、青山スクエアにて座学での講習が行われると共に、松屋銀座の催事を見学いたしました。

大館曲げわっぱも名を連ねる、伝統的工芸品とは?

伝統的工芸品とは

伝統的工芸品とは以下の要件を満たし、経済産業大臣が指定する工芸品です。
・ふだんの生活に使われる工芸品で、主な部分が職人の手づくりによって作られています。
・100年以上前から今日まで続いている伝統的な技術や技法で作られています。
・100年以上前から今日まで伝統的に使われてきた原材料
(またはそれと同種のもの)で作られています。
・ある程度の規模を成す一定の地域で作られています。

—『ニュー伝統的工芸品カタログ/vol.3 デデデデデンサン』より

令和5年10月26日現在、「伝統的工芸品」は全国に241品目。 昭和49年に公布された、伝統的工芸品産業の振興に関する法律(通称:伝産法)によって、様々な伝統工芸が指定を受けてきました。
高度経済成長期を経て、大量生産・消費社会の中に埋もれつつあった手工芸製品に、再び目が向けられるようになったのが契機です。関心が高まる一方で、産地は担い手不足や原材料の安定した供給など、様々な課題を抱えていました。

大館曲げわっぱは昭和50年、伝統的工芸品に指定されました。

この度の講習会で講師を務めてくださったのは、有限会社家具のあづま様より東福太郎様、株式会社スマイルズのデデデデデンサンプロジェクトチーム様です。
生活用品から建築分野まで幅広く活動する東様には、ご自身の実績とともに、作り手としての挑戦についてもお話しいただきました。
株式会社スマイルズ様がご紹介してくださったのは、伝統的工芸品産業振興協会と取り組む「デデデデデンサンプロジェクト」です。

 

参加した職人からは、このような感想が聞かれました。

・裏表がなくぶつかっていける姿勢と、コミュニケーションの大事さを学んだ
・今就いている仕事は誇らしいことがわかった
思い切った行動力がまず一番大切、その先に人との出会いが自然と訪れる
・現在は「伝統的工芸品」であるものも、「当たり前の道具」だった 「今」を生きる人ならどう使うかを提案できるように自分もなりたい
・子供のころに戻ったような気持ち、概念にとらわれない、同じものでも角度を変えてみる、見せるといった遊び心が大事。それにより、伝統工芸の固い印象を崩し若年層にも使いやすくする

職人のレポートには、力強さを感じる言葉たちがいくつも見られます。

研修報告は後編に続きます。

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