商品研修〜きこり弁当箱〜|秋田本店の風景

ユニークな形ですね、とお声がけいただくことも多い、きこり弁当箱
無塗装の「白木仕上げ」であることで、吸湿性・通気性を十分に生かし、白飯をたいへんおいしく食べられるお弁当箱です。また、天然杉のほのかな香りが、おいしさがより一層引き立てられます。

きこり弁当箱ならではの、円筒状の本体を大きく包み込むような深蓋は、がっちりとした体つきのきこりを思わせます。朝早くから山仕事に出かけたきこりの暮らしにならい、長時間の移動にも耐えうる深蓋タイプの弁当箱です。取り外しのできる中子がついた構造は、現代の生活でも使いやすい弁当箱にするための工夫です。おかず入れの中子は約350ml。二重巻きの輪がついた構造です。

 

その名の通り、きこりが使うお弁当箱を参考にして作りました。 それが新潟在住の方からいただいた「一升わっぱ」(1枚目の写真左)。わっぱビルヂング店にてご覧いただけます。
蓋に五合、本体にも五合、石臼合わせにして、一升分のご飯を入れられる大きさから、この愛称。ヒルメシ(昼飯)とチュウハン(中飯)の二食分を入れて、山や田での野良仕事に持って行ったそうです。味噌や漬物など少量のおかずは、飯の間に挟むようにして入れました。 蓋は味噌汁椀としての役割を果たします。水を汲み、持参の味噌、野草や魚などその場で取れるものを具材として入れたところに、焼け石をほうり込み、味噌汁を作ったそうです。その調理方法から「石汁」とも呼ばれ、全国各地のわっぱ産地にてその食文化が見られます。

プロトタイプになるような、中子付きのお弁当箱も過去に製作しました。大館曲げわっぱ協同組合で共通の型を作りました。蓋は深いデザインではなく、現在のデザインのように中子の縁には二重巻きの輪もありません。
深蓋は目一杯ご飯を入れても、蓋がずれにくく、反りにくいのが特徴です。 板の収縮による隙間や底板の抜け防止として、5年ほど前から蓋と本体の底には板を一枚貼っています。 外気に触れにくい中子の底は一枚板のままです。

現代に生きる私たちを魅了する、きこりのお弁当箱。
2009年には丸若屋様のご依頼で、PUMA Around the bento box projectに柴田慶信商店が参加し、特注弁当箱を製作いたしました。PUMAのロゴ入り。弁当箱だけではなく、懐中箸入れ付きの竹箸(長野・柏木工房)、竹林柄の風呂敷(東京都・竺仙)といった弁当箱用小物も作られました。

今日はわっぱビルヂング店にて、大館曲げわっぱ協同組合のプロモーションに使用する映像が撮影されました。数あるお弁当箱の中から、カメラマンさんがきこり弁当箱をクローズアップ!

自分たちの子供が大人になる頃には、きこり弁当箱は更なる展開を見せているかもしれません。 食文化と共に受け継がれた弁当箱。その一つ一つが、地域の伝統工芸やいとなみを今に伝える貴重な資料です。


PUMA BENTOBOX_Magewappa

労働者が早く美味しく食する為に考案された木こり弁当箱、一般的に有名な小判型弁当箱とは異なり無骨でシンプルな作りですが手にしてみるとその魅力が目と手を通して語り掛けてきます。まさしく日常から生まれた先人の知恵が詰まった御弁当箱です。
(カタログより転載)

PUMA Around the bento box project

スポーツとファッションを融合させることでブランドイメージを拡大し、21世紀に入っても常に進化を続ける「PUMA」と共に、「Around The bento box」を発表。
 「Traditional Handcraft (伝統的工芸)」と「Ultra Modern Handcraft (現代産業工芸)」の2つのラインから構成された本コレクションは、古来より当たり前の感覚として日本人に根付く精神性 (=ものを大切にする心) や日本の素晴らしいカルチャーのひとつである食文化を背景にしています。現在も発展しつづける日本の伝統工芸を軸に作られたものと、最先端の産業を支える高度な職人技術の巧みな技を表現した2種類のラインナップで構成されています。
丸若屋公式HPより

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